お空に帰った小さな天使③ ~初めての大学病院、胎児発育不全~

不育症

これは、私が実際に経験した 妊娠・胎児発育不全・不育症・中期中絶 の体験談です。
 当時、「同じような経験をした人はどのように乗り越えたのか」他の方のブログを読むことで、
 少し前を向くことができました。
 宿った命をお空に帰してから3年が経とうとする中「私の経験が誰かの役に立てば…
 という想いで、この体験談を投稿しようと決意しました。
 このサイトを立ち上げた第一の理由でもあります。
 当時、悩んで悩んで、涙が出なくなるくらい泣いて、私達夫婦は中期中絶という結論を出しました。
 中期中絶は、自然死産ではなく、人工死産です。人それぞれ様々な解釈があると思います。
 このような内容でお気分を害される方は、ここから先は読まないようにしてください。




大学病院初診(19w4days)
この日は、初めての大学病院ということでかなり緊張していました💦
周りの患者さんの大多数が付き添いの方と一緒に待合で待たれていました。一方、私は一人。主人は仕事が抜けられず、母は父の介護があったので付き添えず…仕方がないとはわかっていたのですが、やはり心細かったです😞
この日は、あらためてエコー検査をしてもらってから、先生の診察という流れでした。
エコー検査の結果、赤ちゃんの心臓はしっかりと動いていましたが、体重は推定168g1か月前の大きさからほとんど大きくなっていませんでした。
ちなみに、20週の胎児の平均体重は 約310gです。この標準偏差から-1.5SDが胎児発育不全のボーダーラインと日本ではいわれているそうですが、今回は-2.8SDでした。

大学病院でのエコー写真に付いていたグラフ
母子手帳の片隅に載っている胎児発育曲線

この画像は、当時のエコー写真と母子手帳を撮ったものです。
少し見にくいですが、20週の発育曲線(下の線)の少し下に書いてある印が赤ちゃんの推定体重です。
発育曲線の上の線は+2SD、下の線は-2SDを表しています。

担当の先生は、胎児発育不全不育症について研究されておられる方でした。恥ずかしながら、私はこの日まで胎児発育不全不育症という言葉を耳にしたことがなく、言葉を聞いただけではすぐにイメージがわきませんでした。

1か月前から赤ちゃんがほとんど大きくなっていないこと、
その大きさが-2.8SDという値であること、
私の血圧が高めなこと…
これらをふまえて、少しでも早く入院をして母子ともに安静にした方が良いということでした。
短くても1,2週間の入院をして、赤ちゃんが安心できるくらいの大きさになれば退院できると言われました。赤ちゃんの状態と私の血圧が落ち着かなければ入院期間は長くなる、場合によってはそのまま出産ということもあるとも言われました。

翌日からの入院が決まり、この日は一度帰宅(実家)して最低限の入院準備を整えたり、主人に連絡したりバタバタと過ごしました。

この時の心境としては、入院さえすればどうにかなると思っていました。



・・・・・・・・・
妊婦検診の時にもらえるエコー写真に、胎児の推定体重や頭の大きさが印刷されていますよね。
当時、私は胎児の平均体重などをネットで調べることは、あえてしませんでした。
それを一つ調べたら、その後のマイナスな内容をどんどん調べていってしまいそうだと自分で制御していました。
一つ調べれば関連事項について次々に調べることができて、便利な世の中ですが…負のループに陥りそうな時は、自分で制止するのもアリですよね😃
ただ、胎児の発育曲線については、ネットで調べなくても母子手帳に載っていたのですが😅

胎児の推定体重には、誤差が出やすいというのを聞いたことがあります。
私の場合は、大学病院を紹介される前も、大学病院でも時間をかけて検査をしてもらっていたので誤差はあまりないと思いますが。
たった一回のエコーの結果で一喜一憂してしまっていたら、母体の精神状態がもたないので、不安なことがあれば主治医の先生に相談してみるのが一番だと思います!

心細かった大学病院の初診でしたが、この後は心細い入院生活が待っています。
ということで、次回は大学病院での入院について書いていく予定です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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